この本は、高機能自閉症(アスペルガー)の人が書いた自伝である。主人公のドナは、先天的な自閉をもち、また虐待、暴力を受けて育った。社会のなかで葛藤し、多くの人の関わりの中で成長し、自分の内面を外に出すために、防衛していた表面の人格を脱ぎ捨てる旅をした。内面をしばるものを見つけ開放し成長していった。
誰にも受け入れられない人間、どこにも属することのできない人間だという少女の苦悩に共感した。本当の自分自身を探しあてるため彼女は長い旅をし、いろんな苦闘に少し笑ってしまうような心地よさもあった。
自閉症は昔、親の育て方のせいだと言われたが、そのことは研究により否定された歴史がある。また最近になり、自閉症は、虐待(暴言や無視も含めて)によっても、人間らしい親子の交流がないことでもおこるとわかってきた。
ドナは、自閉症だったころは、NOBODY NOWHERE と表現した。生きる勇気をもらえる一冊である。
発達障害はなぜ障害だから病気なのか、昔から、多動の子も、変わった子どもはいてたじゃないか。診断は、障害というラベルを貼っているだけではないのか。
そのような疑問をよく耳にする。
資料を探してみた。やや古い資料ですが、わかりやすかったので紹介します。
榊原洋一 「落ち着きのない子」は病気か、ADHD LD 自閉 多動てなあに?、
労務教育センター、4-11頁、2003
脳炎後遺症の多動症状は20世紀はじめのイギリスで知られていた。
人の病気には何らかの原因があるが、多動のこどもの脳からはっきりとした病変は見つからなかった。
19世紀はドイツの病理学が世界の医学を牽引したが、ヨーロッパの伝統に縛られない実利的な考え方の強いアメリカでは、病因がはっきりしなくても、共通の症状や検査データを組み合わせて、症候群とよび、その治療法を検討する考え方を広めていった。
アメリカ精神医学会では、頻度の高い精神疾患を網羅する診断基準をつくり上げていった。
DMSⅢで1980年に採用された多動の診断基準は、多くの世界中の研究者をほぼ満足させるものだった。
注意欠陥多動症は、障害と決め付けているけれど、それは病気か。典型的な病気は、通常苦痛や不快感を伴う自覚症状と、健常な人には見られない異常所見が見られたち異常な病理所見が見られるものだ。
統合失調症やうつ病には、本人の症状以外に診断を確定する検査法がない。しかしその症状は、健常の人には見られないものであり、うつ病などは本人もそのことが自覚できる。
多動性障害は、本人に自覚症状がなく、往々にしてしかられてばかりの問題児だという低い自尊心を持っているといわれている。そのうえ、多動障害には、異常検査所見がない。
脳波は正常である、CTでも小さな変化は認められるが、それは正常範囲の所見にあたる
傾向が認められる。といったもの程度のものでしかない。心理テストについても同様で、ある傾向は認められても、それが診断につながるわけではない。
多動障害の決め手は、診断基準を満たしているかどうかという一点である。個々の症状にはその程度が明記されていないために、同じこどもでも誰が診断したかによって、多動性障害と診断されたり、されなかったりするのだ。
しかし先進国アメリカでは、多動性障害は、独立した疾患概念であると胸をはって言い切る研究者が多い。その言い分は、多動性障害と診断されたこども達は、みな一様の臨床経過をたどり症状が軽症になり成人していく。診断基準にあいまいさがあるとしても、その診断基準で診断された子ども達が同様の経過をたどるということは、疾患概念がしっかりしたものであるいう証拠だといのだ。
第二の理由は、メチルフェニデート(リタリン)などの薬剤によって大部分のこどもの症状が軽快するということだ。その原因が、なんであろうと学校や家庭での生活や人間関係に支障をきたしているその多動性障害の症状がリタリンによって軽快するという事実が多動性障害が治療を要する状態であることを雄弁に物語っているというのである。
新型肺炎が世界的パンデミックになり、日本も非常事態宣言が発令されて10日たつ。
多くの人が外出を自粛し、学校再開のめどもたたない。
未曾有の経験がいつまで続くのだろうと不安になり、ストレスを抱えている。
不安と恐怖でおおわれ、口にマスクをして息を浅くし、用心するしかないのか?
自分が感染して媒介になっていないか、三つの密を避けないといけないと、他人と
距離をとる。
こんなときだから、家庭で踊ろうとSNSで励ましてくれる。
政府のいうことをよく聞いて、また広く情報をとろう。
自分と他人を大切にしよう。
今は非常時なんだ、その覚悟が必要だ。
今は、この感染収束後の新しい時代を迎える準備期間ととらえて、学習したり、普段できない読書や趣味を家庭でゆっくりするしかない。
休校もいつまで続くかわからない。5月の再開が困難ならば、1学期も休みになることも
考えられる。
私が総理ならこう宣言する。
「不安になる必要はありません。日本の全ての生徒は、留年とします。今年は休んでよろしい。死ぬよりましです。安心してください、学費は政府が出します」
こう宣言したら、国民の腹が据わり不安は軽くなるであろう。
コロナウイルスが一向に収束しません。パンデミックとなり、世界中が大混乱です。
1月に子年で株価が上がるでしょうなんて、書きましたが、全く予想もしてない事態がきました。
令和になり状況が悪化したのをどうみますか。
日本は世界の中心となる力をもっていると信じています。御代替わりにより、世直しが起こっていると発言したら
お笑いになりますか。
私たちが、ウイルスの媒介者にはならないためには、強い意志で最大の防御をするしかないと思います。
できることは限られています。外出時、仕事時のマスクをする。こまめに手洗いをする。会合、外食は控える。
こどもに、危険性を丁寧に説明をする。
朝の掃除は、ドアノブ、机のアルコール消をし、床掃除は、ピューラックスを1000倍に薄めて拭き掃除をする。
トイレの後のアルコール消毒、電車の手すり吊革にできるだけ触れないなどです。
花粉用のゴーグルを注文しました。
あとできることは、ゴム手袋をする、レインコートやビニール製の介護予防服を着たら、脱いだ後に水をかければ、ウイルスを洗い流せます。
お年寄りとこどもだち、ご病気の弱い方々を守るには、できることをするしかありません。
ボディサイコセラピーの源流は、ウィルヘルム・ライヒに始まります。精神分析学を創設したフロイトの弟子で仲間であったライヒは、精神分析家として出発し、後にフロイトと決別しました。フロイトは、「性的欲求を自制できる人こそが人格者である」と述べましたが、ライヒは、「抑圧こそが、人類を損なう」と唯一歯向かい、袂を分かちました。
ライヒは、純粋に言語に頼る精神分析から身体に直接働きかけるワークを始め、心身の抑圧を解放することに情熱を傾けました。また心身が開放され統合される時のエネルギーは、自然界にも存在することを見つけ、オルゴンエネルギーと名づけました。またオルゴンエネルギー集積器を作成し、風邪や癌を治す実験に取り組みました。そのことを巡ってアメリカ食品医薬品局に起訴され、投獄中の1957年11月にライヒは亡くなりました。
当時は朝鮮戦争後のベトナム戦争に突入した時代で、人類を力で支配する時代でした。人類の抑圧からの解放を掲げるライヒは、目障りで抹殺されました。
ライヒの弟子のアレクサンダー・ローエンは、ライヒの意思を引き継ぎ、心身の開放と統合を目指し、バイオエネジェティクスを立ち上げました。そこを始点として、後にバイオダイナミクス、バイオシンセシスなどの流派が生まれました。
また、ヨーロッパには、ボディサイコセラピー協会があり、心身両面の統合を目指すセラピストが所属しているようです。私は理学療法士ですので、そこには属さずに運動療法であるボディワークや、ボディサイコワークを行っています。心身の開放と統合を目指し、豊かな自己表現ができるように参加者と共に学んでいます。
参考文献
・マイロン・シャラフ、「ウィルヘルム・ライヒ 生涯と業績 上下」、1996年、新水社
・アレクサンダー・ローエン、「バイオエネジェティクス 原理と実践」、1994年、春秋社
新年あけましておめでとうございます
素晴らしい一年になりますよう心よりお祈り申し上げます
本年もよろしくお願いいたします
今年は庚子 かのえ ねずみ 年です
昨年は、元号が変わり、今年も干支の一番初めのねずみから始まります。
みなさんは、ねずみと聞いてどんなことを思いますか。
年男、年女の人にとっていは、自分の年だと思うでしょう。
私は小さい時に飼っていたハムスターを思い出します。ねずみ車でからから走って小さいのに
すごく元気があるんです。ちょこまか、ちょこまか動く姿が可愛かったな。
また一般的にはねずみは繁殖力が強いので、相場があがり景気がよくなると占われます。
昔の人は、穀物を食い荒らしていたねずみを、害をへらすために天井のねずみを「嫁が君」天井のヨメ
と呼んだそうです。(元日、産経新聞)。発想が素敵ですね。
庚 かのえ は、五行(木火土金水)でいえば金、金は音が四方に響く、反響する意味があります。
金メダルをたくさんとり、東京オリンピックから世界に発信するのにぴったりですね。
年末の話なんですが、紅白歌合戦を見てYOSHIKIさんにクイーンが参加しているのを見て驚きました。
クイーンは、YOSHIKIのために来た、他の奴のためなら演奏しないぜ、と言ってました。
YOSHIKIさんは、小さいころに自死でお父さんを亡くされ、どう生きていったらよいかわからなかったのです。
クラシック音楽を習っていたYOSHIKI少年は、クイーンの舞台を見て音楽で叫んでいいんだと思い、ロックに邁進しました。
ロックで叫ぶことで、YOSHIKI少年は救われたんだな。
ロックてよくわからなかったけど、魂の叫びなんですね。私の父の思い出を重ね感動を覚えました。
Body Psycho Therapy 体と心のセラピー3
センタリング(中庸)
センタリング(中庸)
極端に偏らない、真ん中で安定して動揺しないでいる
両極に動けること
大きな錘は、大きく両極に動き真ん中で安定して早く止まる
小さな錘は、真ん中で止まるのに時間を要する
錘がたくさん振れると、エネルギーを大きく使い極が極まり反対にも大きく振れるので、その後のリラックスも深くなる。
○行動のセンタリング
動く・止まる
吸う・吐く
前進する・後退する
立ち向かう・逃げ隠れる
問題に向かう・問題をさける
徹底的に話し合う・折り合いをつける
極に良い悪いはなく、どちらかでならないと思うと、偏った行動しかとれない。
動くのが良いことだ。止まっている人は良くないと思う。
立ち向かっていくのが正しいと思っている。大怪我をすることがあり、逃げるが勝ちの時がある。
○感情のセンタリング
快・不快
何か心地よくて、何が不快か感じているか。本当に楽しくてしているのか、義務でして
いるのか。快の環境づくりをしているか。それもしないで、我慢が美徳と思っているか。
心地よい状態を感じないと吸収することはできない。
開放・自制
いろいろな感情を経験しそれを表現しているか、感情を出してはいけない場面では自制
しているか。
吸収・排出
いろんな感情を伴う経験をし、喜びや満足を吸収し、ストレスやいやなことは、排出で
きているか。いやなことまで、吸収していないか
○身体のセンタリング
正中で安定していると、どの方向にも自由に動ける。体が前屈、後屈、回旋、側屈した時に自由に動ける。
どちらかに動きにくいか。どこかに分断がおきていないか。
その原因を探る。
単純な原因 打撲、腰痛、寝違え、飲酒
いろんな要素が混じった原因 行動、感情のセンタリングと共に探っていく。
Body Psycho Therapy 体と心のセラピー2
エネルギーサークル
■本来、健康な状態であると健康な成長につながる
何かをしたい欲求・衝動
→エネルギーを筋肉に貯めこむ 充電(チャージ)
→ 行動 放出(ディスチャージ)・リラックス
→消化・吸収・融合し統合する メルティング ・深い満足
(図1)
仕事と休息、食事と消化など
■過充電な状態(オーバーチャージ)
次々に行動をおこすが、行動は完結しない
エネルギーは過充電なまま、放出が下手
cf 買い物
原因 小さいころの体験 行動を完結するまでに、怒られる何してるの!
→ 無意識の行動
→ 行動の完結の抑制
(図2)
■充電不足な状態(アンダーチャージ)
行動を開始するまでにあきらめる どうせできない、私には無理
→心の奥にストレスが貯まる
原因 小さいころの体験 行動開始の前に抑圧された体験
→ 自分の欲求を止めていたら喜ばれた
(図3)
■個人のエネルーサークルの状態の理解
姿勢に現れる
Body Psycho Therapy 体と心のセラピー1
■命の誕生
卵子 卵巣で発育し排卵された卵子は卵管に取り込まれる。
精子 膣に射精された後、7時間は受精に良好な状態を維持する。
精子が卵子に貫入し、卵子と精子の染色体が合し、受精卵となる。
精子と卵子の核が融合し、染色体が紡錘体上に配列する。受精後30時間で、受精卵は2細胞期に、40時間で4細胞期に、60時間で8細胞期に、そして72時間には16細胞期(桑実胚)になり、子宮に到着する。排卵後3日目のこと。
胚子、胎児の発育
ヒトの発生は、原胚子期(受精後1週末)、胚子期(2週から8週)、胎児期(9週から出産)にわけられる。
胚子期(2週からの特徴は、杯盤胞上層の細胞が遊走し、上層と下層の間に入り込み、3胚葉が形成される。3胚葉は、外胚葉、中胚葉、内胚葉と呼ばれる。この胚子期に主要な器官が形成される。
外胚葉からは、中枢神経系、末梢神経系、耳、鼻、目の感覚上皮、副腎髄質、表皮、毛・爪、下垂体、乳腺、汗腺、葉のエナメル質が発生する。
中胚葉からは、筋、軟骨、骨、真皮と皮下組織(いわゆる結合組織全般)、脈管系(心臓、動静脈、リンパ管、血球、リンパ球)、腎臓、生殖器、脾臓、副腎皮質などが、発生する。
内胚葉からは、消化管、気道、膀胱、肝臓、膵臓などが発生する。
急激な器官系の形成で、卵子は頭尾方向と横方向に折りたたまれる。
■発生学をもとにした3胚葉理論
頭 神経系 皮膚 思考 外胚葉
腹 消化管(腸、内臓) 感情 内胚葉
背中 筋肉、骨格 行動 中胚葉
■3つの実存層
第1層 Mask マスク 面構え、社会的な仮面
↓
性格防衛 親しくなるにつれて脱ぐことができる
第2層 Shadow 影 クレイジーな部分、混乱、不安、緊張、ストレスが抱え込まれている層
↓
防衛されているが第1層よりも生命というものが見える
第3層 Self 自己 核(コア)、中心部
↓
真実(怒りなど)本物がある層、万人に共振する層
(うれしい、悲しい、叩かれると痛い、怒り)
⑨ 頚椎
頚部 顔面
椎骨は7つ、神経は8対
上部頚椎 顔面部の不調と関係する 目、鼻、耳
第1神経
第1頚椎 : 仙骨 と相関する 仙腸関節は人体で安定している
第2神経
第2頚椎 : 顎関節と相関する 顎関節は一番大きく動く
第3神経
中部頚椎 頚椎の非対称、湾曲と関係 腕のおもだるさ
第3頚椎
第4神経
第4頚椎
第5神経
下部頚椎 腕神経叢、橈骨神経、正中神経、尺骨神経
第5頚椎
第6神経
第6頚椎
第7神経
第7頚椎
第8神経
棘突起
横突起
椎骨動脈
胸鎖乳突筋
検査法
左右さ どちらの耳がつきやすいか
つきにくい方の頚椎上部が問題
鼻 肺と関係が深い
目 肝臓と関係が深い
耳 腎臓と関係が深い
口 胃と関係が深い