筋筋膜経線と経絡 アナトミートレイン、調気鍼法より
筋筋膜経線と東洋医学の経絡は、元になるものが違うので比較することはできませんが、
2つのラインはとても、似通っています。興味深いので、のせます。
筋筋膜経線
浅後線
Superficial Back Line
足趾から膝窩、膝窩から眉までの2部
身体を完全な伸展状態に維持し、前方に屈曲することを防ぐ
筋は、収縮速度が遅く持続性の収縮
浅前線
Superficial Front Line
足趾から骨盤までの部、骨盤から頭蓋までの部
浅後線とのバランスをとる
重力線より前方にある恥骨、胸郭、顔面を引き上げるため、頭部から張力で支持
深前線
Deep Front Line
人体の筋筋膜線の中心軸をなす
足底深部からおこり、下腿骨の後面と膝の後ろを通り、大腿内側面に回って、股関節、骨盤、腰椎の前面に行く。さらに、胸部内臓の周囲や内部を通るいくつかの経路を上行して神経頭蓋と内臓頭蓋の下面に終わる
骨盤を介して股関節と深く関わり呼吸の動きと歩行リズムとを連動させる
内側アーチをひきあげる
下肢の格部分を安定させる
腰椎を前方から支える
胸郭を安定させて呼息と吸息を行わせる
頚部と頭部の両方のバランスを保つ
外側線
Lateral Line
身体の両側を走る。足の内側部と外側部の中点から起こる。足関節の外側を回って、下腿と大腿の外側部を上行する。体幹では編み籠状のパタンを示し、耳のレベルで頭蓋にいく。
姿勢では前後のバランスをとる。両側が動くと左右のバランスをとる作用をする。
体幹の側屈、股関節の外転、足の外反など身体の側屈を起こすことに関与
体幹の横振り運動と回旋運動を調節するブレーキの役割を果たす
らせん線
Spinal Line
人体をらせん状に取り巻く。一側の頭蓋から始まり、対側の肩、前に回って起止と同側の、ヒップ
膝、足底弓に行き、次いで背部を上行して頭蓋の筋膜に戻る。
人体を二重らせんで取り巻いて、平面で身体のバランスランを保つのに役立つ。
足底弓と骨盤角とを結び、歩行時の膝の軌道を決定する。
バランスが崩れると、体のねじり、回旋、側方移動を起こしたり打ち消したりする
運動機能は、人体にらせんと回旋を作り出しそれを伝達する
腕線
The Arm Lines
4本の筋筋膜経線が同定される。
①深部腕線
Deep Front Arm Line
②浅前腕線
Superficial Front Arm Line
③深部腕線
Deep Back Arm Line
④浅後腕線
Superficial Back Arm Line
機能線
The Functional Lines
体幹表面を通って、対側の骨盤と下肢へ行く腕線の延長である
他の線と違って、直立姿勢にはほとんど使用されず、運動競技などの活動時に働く。その際
一側の上肢・下肢が、対側の上肢・下肢によって安定化させられ、バランスを取りあるいは強化される。
身体部の表面にあって、日常生活で非常によく使われる筋からなるので、姿勢を維持する機会は最小限しかない。姿勢全体を歪めると前か後ろのどちらかを通って、一方の肩を対側のヒップに近づける
Back Functional Lines
Front Functional Lines
合計で11本の筋筋膜経線があるとアナトミーとレインでトーマス・マイヤー氏が発表した。
経絡
常経は正経ともいわれ、経絡が体表を流注する外経と、体内に入って五臓六腑にめぐっている内径がある。外経には、それらの経絡に属している経穴が配当されている。
経絡には、陰経と陽経があり、陰経は下から上に、陽経は上から下に流注して手足の先に終始する
経絡の名称
経絡は陰陽や三陰三陽説によって分けられ、内径が五臓六腑に属しているところから臓腑の名前がつけられた。
手の太陰肺経、手の陽明大腸経、手の少陰心経、手の太陽小腸経、手の厥陰心包経、手の少陽三焦経
足の太陰脾経、足の陽明胃経、 足の少陰腎経、足の太陽膀胱経、足の厥陰肝経、 足の少陽胆経
五行 |
陰経 |
陽経 |
木経(肝木) |
肝経 |
胆経 |
火経(心火) |
心経(君火) |
小腸経 |
心包経(相火) |
三焦経 |
|
土経(脾土) |
脾経 |
胃経 |
金経(肺金) |
肺経 |
大腸経 |
水系(腎水) |
腎経 |
膀胱経 |
奇経として8つの経絡がある
督脈 尾てい骨(会陰)から 鼻下まで(上歯ぎん)まで
背柱では椎骨棘突起の間にとる
任脈 尾てい骨(会陰)から 鼻下まで(上歯ぎん)まで
下丹田、中丹田、上丹田、胸正中を通る
衝脈
帶脈
陽きょう脈
陰きょう脈
陽維脈
陰維脈