虚(皮膚の張りのなさ、くぼみ)処見か、実(固い、盛り上がり)処見かを触診で判断する
虚には、補法手技を行う。実には、瀉法手技を行う
補法 目的は虚を補って改善する
①補的皮膚鍼:息を吐きながら経の流れに沿って行う。刺手の尺側を患者の皮膚から離さないで行う
②補的散鍼:押し手で、軽く実を作りながら(軽く皮膚をつまむ)3–5回、とんとんと鍼をつけて、中指で蓋をする。刺手側は、回内外でもよいし、掌背屈でもよい。押し手で、皮膚処見をみておく。
③接触の補法:部分的虚的処見に対して、補法の手技を行う
④浅瀉深補:皮膚と皮下処見は、外虚内実 鍼をゆっくり進めて実を緩めて、表面まで引き上げてとどめて蓋をして補う。
⑤深補浅瀉:皮膚と皮下処見は、内虚外実 鍼をゆっくり進めて置鍼又は、補法、すばやく引き上げて蓋をして補う。深部と浅部の気を交流させる。
瀉法 目的は実を瀉して改善する
①瀉的皮膚鍼:刺手を回外して中指と薬指の間に鍼を構えて、皮膚表面を緩める
②瀉的散鍼:押手の小指球と母指球で皮膚や軟部組織を挟み、皮下を緩める
③接触の瀉法:押手で軽く圧をかけて鍼を抜き、実処見を処理する
④深瀉浅補:す早く目的の深さに鍼を進めて、手技で抵抗を緩めて、皮下表面で鍼をとどめて、ずるずると蓋をしないで抜く。陰実の瀉法の手技をしてもよい。
*外実内虚は①②の手技で対応する。