背骨 2
■頚椎
C1,2環椎 軸椎(のど仏さま)
C7 隆椎
特徴 堆骨動脈が走る 可動域が大きい 外傷や変性の影響をうけやすい
■胸椎
特徴 下位になり次第に大きくなっていく。肋骨がある
TH11.12は肋骨がないため、他と比べて外力の影響を受けやすい
胸腰堆移行部 後弯から前弯にかわる場所で、圧迫骨折がおきやすい場所
■腰椎
前屈、後屈が大きくできる=椎間関節の関節面が前後方向に一致
一番下に位置するので、力学的負担が大きい →椎間板ヘルニアや、背柱挟窄症の神経症状
■椎間板 椎体と椎体を連結する軟骨 中心部はゼリー状の髄核があり、線維輪がとりかこみ、
椎体と連結する。髄核には、ヒアルロン酸やコンドロイチなどムコ多糖類が多く含まれる
役割 運動時の衝撃をる機能
加齢により退行変性が始まり身長の低下となる
無血管組織なので、適度の運動が必要
椎間板ヘルニア 押しつぶしたもちからあんこが飛び出したような状態
■背柱管 神経の保護をしている
椎間板の高さが減っていくときに前後に椎体がすべる 脊椎すべり症
■加齢
ヒトは、腰椎が前弯することで、二足直立が可能となった。加齢にともない、腰椎の前弯が減少し体幹や臀部の筋力が減少する
椎骨、靭帯の変化
変形性脊椎症 骨棘ができたり、結合したりする
椎間板が減少したり、前にずれたりすると、上下の関節突起も少しずつ変性する
靭帯の弾力が変わり、肥厚してくる 安定性の再獲得と考えられるが、保護機能として機能が
損なわれ、痛み、しびれといった、神経症状の原因となることがある
■運動の障害
理学所見として、姿勢とバランスをみる。 屈伸、ねじる、腰椎の可動域や運動時の痛みの有無
随意運動
皮質脊髄路を下行して脊髄の前角細胞に連絡して、この経路が大脳から生じたインパルスを伝える。
前角細胞から出た前根とよばれる、運動神経線維が脊髄神経を形成して抹消へ伸びて、筋肉へインパルスを伝えて、手や足を動かす
脳から脊髄までが上位運動ニューロン、前角細胞から末梢神経までが下位運動ニューロン
脊髄が圧迫されて皮質脊髄路が障害されると、運動の麻痺を生じる。上位運動ニューロン障害(錘体路障害)
前角細胞から運動神経が障害を受けると、末梢神経に支配される筋肉に麻痺をおこす。下位運動ニューロン障害
■感覚の障害
いろんな感覚があり、決まった伝導路を通って末梢から脳へ信号を伝える
脊髄後策路
脊髄の後方の後索は、深部感覚(位置覚、振動覚などの神経線維)の伝導路
自分の手足がどこにあるかわからない ポケットから硬貨をとりだせない、つま先を見ないと歩けない、眼を閉じた状態や暗い場所では歩きにくい 脊髄の後方からの障害で生じやすい
脊髄視床路
温度や痛みなどの、表在感覚を伝える神経の伝導路
運動神経と知覚神経は、髄節ごとに合流して脊髄神経となり、椎間孔を通って背柱の外に出る
31対の脊髄神経を構成し、末梢神経となる。根元が神経根
神経根の障害 自発痛 運動に伴いおこる放散痛
それぞれの領域の知覚障害
筋力低下、筋萎縮、深部反射の低下 下位運動ニューロン障害
脊髄は第1、2腰椎付近で脊髄円錐となって終わり、それから下の腰椎部では、腰 神経、仙骨神経、馬尾神経を構成 馬のしっぽに似ているので 馬尾神経という
腰部背柱管挟窄症
腰椎部の背柱管あるいは椎間孔(解剖では背柱管に含まれていない)が狭くなることで、神経組織の障害や、血流の障害が生じて下肢に症状をきたした状態
特有な症状として、下肢のしびれと馬尾性間欠破行が出現する
上位運動ニューロン障害 | 下位運動ニューロン障害 | |
障害部位
運動障害
筋萎縮 筋緊張 深部反射 病的反射 |
皮質脊髄路(錐体路)
上肢では巧緻運動障害 下肢では痙性歩行 なし~軽度 亢進 亢進 あり |
前角細胞、神経根、末梢神経
障害された髄節や末梢神経に支配される 筋肉に限定 著明 低下 低下~消失 なし |